抗原検査について

抗原検査について

今回の感染症においては、PCR検査が主に用いられています。PCRについては、これまでも何回かにわたって、その問題点を指摘してきました。最近新しい抗原検査キットが認可されました。今回はこの抗原検査キットについて、考えてみたいと思います。
 抗原検査は、インフルを始めとして幾つかの感染症の診断に用いられています。今回の診断キットは、感染症の診断用ではなく、ウイルス抗原を検査するキットという名称になっています。そのために、PCR検査の結果と比較する形でスクリーニングをおこなっています。あくまで診断の補助という位置づけです。
 他の抗原検査キットと類似したイムノクロマトグラフィーという方法を用いています。抗体は、2種のモノクローナル抗体を用いています。移動相側の抗体に色素がラベルされており、固相の抗体とサンプル中の抗原をサンドイッチするようになっています。
 感度は、PCRよりは低いのですが、低レベルのウイルス数では、陽性にならないので、常在ウイルスを拾いにくくなるという効果はありそうです。モノクローナル抗体の特異性に関しては、他のウイルス等の抗原とは反応しないということになっていますが、モノクローナル抗体は全く関係のない抗原と反応することがあるので注意が必要です。PCRのように、特別の機器や器具が不要で特殊な技術も必要がないので、無症状者が感染源になるかというようなことを誰でも調べることが出来るようになるかもしれません。このキットで検出できるウイルス量よりも少ないレベルでは、飛沫で他人に感染させることは難しいでしょう。現行のPCR検査は、検査キットや機器や器具の違い、技術レベルなどで感度に違いが出やすいので、この抗原検査の方が客観的に統一した基準のデータになる可能性があります。
 ただし、症状との関係で標準化されているわけではないので、今後は症状との関係を明らかにしていく必要があるように思います。感度が良い方が優れているという考え方をする人に受け入れられるかという問題がありそうですが、PCR検査の何が問題かという議論のきっかけになるかも知れません。

デンカ 抗原検査キット
https://www.info.pmda.go.jp/tgo/pack/30200EZX00047000_A_01_01/#WARNING

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